過日、都内のスタジオで「タイドライン・ブルー」1・2話のアフレコが行われました。今回はアフレコ現場にお邪魔してメインキャストの皆様にコメントをいただきました。

阪口大助(キール)浪川 大輔(ティーン)わくさわ りか(イスラ)榊原良子(アオイ)土師孝也(グールド)
鈴木達央(エンディングテーマ「VOICE」担当/「てしお」副長)氷上 恭子(ジョゼ)
山田由香(シリーズ構成)飯田馬之介(原作・監督)


今回はSFモノなので男の子に生まれたからにはそれはもうワクワクな感じで、楽しんでやらせてもらっています。キールは冷静で無口なティーンとは逆で直情型の主人公なんです。音響監督さんからは、人間ドラマだという言葉を何度も何度もいただきました。なんとかキールを生きた人間として聴かせることができたらいいなという一心で演じています。ティーンと違ってキールはまだお子様。世間一般の14歳より純粋な子だと思います。その辺りを上手く出したいと思います。キールがまだ人として足りないものが沢山あるキャラクターです。そんなキールと一緒に自分も成長していければいいなと思います。とにかくキールの成長を見守ってください!


「タイドライン・ブルー」は骨太で、すごくしっかりした作品だと思います。絵も素晴らしいですし演じていてやりがいがあるなと。ぼくが演じているティーンはキールと双子という設定なんですが、まるで正反対な性格です。そこの対比を上手く出して、ちょっと落ち着いてしっかりと演じていきたい。ティーンは医学に精通し、いろんな物事を知っていて、14歳らしからぬ部分を持っているのですが、実際は14歳だという部分を大切に演じていこうと思っています。ティーンとキールが、それぞれ強く生き続けていく姿が印象に残る作品にしたいですね。あと、もうちょい喋りたいかな…(笑)。


セリフがとても丁寧に演出されているのが印象的です。とにかくイスラは明く、魅力的で可愛らしい役なので、そう感じてもらえるように演じられればいいなあと思っています。すごく若いのに出産したり、とてもしっかりしている部分もあって、すごく理想的な女の子だなあと思います。イスラの可愛らしさ画面に出せるよう日夜がんばっていきます(笑)。イスラが産んだのは誰の子どもかなって私自身も気になります。物語とともに成長していく、そんなイスラに私もついていきたいと思っています。みなさん、シングルマザーのイスラを応援してください!


飯田馬之介監督から、最初に話をいただいた時には、女性で国際的に活躍している方という事で緒方貞子さんを連想したんですが、全然そういうタイプじゃなかったみたいです。60歳というのは老人でもないし、かといって若くもない。そこが一番難しいところです。自分自身にその人生経験がないわけで、そこをどうやって埋めていったらいいのかっていうのが課題でした。でも、そういったことを考えながら、キャラクターを作っていくのは大好きなので、ワクワクドキドキしています。漠然と飯田監督から先の話も聞いてしまったんですが、アオイもイスラも「女は強い!」っていう感じで、それぞれしぶとく人生を生きていくみたいです。飯田監督は「よく女性を見ていらっしゃるな!」と思いました(笑)。


飯田監督から、矢継ぎ早に「こういうキャラです」って説明をいただいたんですが、それを聞いて「ああ、オレ自身じゃないか」って思いました(笑)。グールドはきっとものすごく温かい部分を持っている人間ですね。ちゃんと腹も座っているキャラなので、どの辺までくだけていいのか、ちょっとバランスを考えながらキャラクターを作っていこうと思います。あと監督に「そこまでやらなくていいですよ」を何回言わせるかを、楽しみながら挑戦していこうと思います(笑)。ボクはその都度に与えられた情況を演じていくことでドラマができていくと思っているんです。グールドを演じていく過程で、自分の中にどんなキャラクターが埋もれているのか。それをどれだけ開発していけるかなっていうのを楽しみながら演じていきたいです。


エンディングテーマについて
エンディングテーマの「VOICE」は簡単なプロットを頂いてそこからイメージをふくらませていきました。なんといって潜水艦もので「ブルー」、青という単語が入っていますから海の深さや青さといったことばかり想像していました。それに今回のは新しい事に挑戦したかったので、全体的に自分がもっともラフな感じでいられるヒップポップやストリート調のくだけた感じに仕上げました。その中に力強い、誰かが前に進める手助けになれればいいというメッセージを込めました。

アフレコ出演について
2話から出させていただいているんですが、最近、実年齢よりガンガンに高い役を振られることがとても多くなってきてまして(笑)。今回の副長も最初にキャラクターを見せていただいたときに「絶対嫁さんと娘がいるな」と(笑)。想像してしまいました。副長はとっても物事を冷静に見る目があるキャラクターですね。「てしお」の里山艦長がグールドに対して、いろいろな思いを持っているので、それをちょっと横で諭したり、手助けをするシーンが多いんだろうなと想像しています。

最後はスケジュールの都合でアフレコ現場にてコメントを頂けなかった氷上恭子さんからのメッセージです!


アフレコは2話まで進んでいますが、今の時点では飯田監督から「軍人だから人間的な優しさや温かさをあまり出さないように」とアドバイスを頂きました。作品に関してですが、SFでありながら現代社会に通じるテーマやキャラクターひとりひとりの生身のニュアンスが面白いと思います。なんだかいっぱい秘密があるみたいで、今は別々に描かれているものがどのように繋がっていくのか、同時にキャラクターたちの心の変化、成長がすごく楽しみです。とにかく、見てみてね!

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阪口大助(キール)浪川 大輔(ティーン)わくさわ りか(イスラ)榊原良子(アオイ)土師孝也(グールド)
鈴木達央(エンディングテーマ「VOICE」担当/「てしお」副長)氷上 恭子(ジョゼ)
山田由香(シリーズ構成)飯田馬之介(原作・監督)